森末由美子 展「無重力で右回り」 
Yumiko Morisue “ turning right in weightlessness ”
2009年2月24日(火)~3月19日(木)
11:30-18:30 土曜のみ 11:30-17:00  日曜、月曜休み

ギャラリーほそかわ 
〠541-0046 大阪市中央区平野町1-8-14 タグチビル2F
TEL/FAX: 06-6206-0012 

森末由美子は1982年京都に生まれる。 現在は京都市立芸術大学大学院版画学科に在籍、版画を学ぶ。
日用品を支持体に見立てて直接シルクスクリーンインクを重ね、平面的な版画表現から三次元的な表現を生み出す。
ありふれた既成品を素材に選び、その用途の片鱗を残したまま独自のかたちに仕立てた立体作品を制作しています。 

本を研磨してつくる「本」では、本自体によって、あるいは見る者の判断によって、あるいは時間の経過によってかたちを
変えていきます。 本がすり減ってそのかたちが変わったらどうなるのか。 そして、物のかたちが変わったことで
出来るもうひとつの表面にはなにが現れるのか。いま目の前にあるものは、もしかしたら自分が思っているようなかたちを
していないかもしれない、というふとした疑問から森末の作品は生み出されています。

古本の剥き出しのページが見事な等高線を描いたり、卓上塩のレッテルが実は塩絵だったり、
と見慣れたもののかたちがあいまいになってどこまで境目なく崩れていくか、生成するか、眼で
追っているうちに重心を失くしたような不思議な浮遊感にとらわれそうになる、今展「無重力で右回り」
ではそんな森末ワールドを堪能していただけることと存じます。

今回の展覧会では、「本」など身近な物に手を加えて物のかたちが変化するシリーズに加え、
既成品にシルクスクリーンを重ねた旧シリーズなども展示予定です。