大﨑のぶゆき展「dimension wall」 Nobuyuki OSAKI – dimension wall –
2010年11月29日(月)~12月18日(土) 12:00 – 18:30 日曜休み

映像作品と、その素材およびイメージの源となるタブロー作品によるヴィデオインスタレーション。
近年、大﨑が取り組む dimension シリーズの関西でのはじめての発表となる。 

dimension wall とは
「壁面全面に映し出された無機的な「壁紙」という平面のイメージが次第に盛り上がり、
ドロリと流れ出す。 次第に流れ出していく色全体が空間を埋め尽くしていく。
空間を構成する「壁」そのものが溶解し、私たちの「空間」そのものが溶解して
いくような不安定な錯覚に陥る。 平面という2次元から3次元へ、あたかも
私たちの世界への眼差しの曖昧さを認識させるように物質性を伴って色面が空間を
浸食していく。 展示される映像作品は「2つ」のイメージがループで再生される
仕掛けを持っている。1つ目と2つ目、流れ出るイメージを目の前にして鑑賞者はその
イメージの差異にはほとんど気づかない。 私たちの世界への眼差しは「その程度」なのである。

これらの映像もコンピューターグラフィックで作られたものでなく、実際に流れ出る「壁」を制作し、
ビデオで撮影する方法、実写を用いて制作している。」 アーチストステートメントより

  展示風景