居城純子・岡田一郎 展「風景から」
Junko ISHIRO / Ichiro OKADA “On Landscapes”
2014年5月12日(月)~31日(土)
日曜休み  12:30~18:30     
ギャラリーほそかわ 大阪市浪速区元町1-2-25 A.I.R.1963ビル
Tel: 06-6633-0116 www.galleryhosokawa.com

居城純子は1974年に静岡に生まれ、東京藝術大学大学院修士課程油画修了後、2005年VOCA奨励賞、
2007年大阪市咲くやこの花賞、2012年「現代絵画のいま」展(兵庫県立美術館)などで活躍を続ける。
居城はおもに身近な風景をもとに絵を描く。風景は見る者の主観で作られるものであるという認識から
完全な風景画にマスキングを施し意図的に余白をつくるという独自の手法を確立してきた。 
ヒマラヤに旅した印象から近年は光と影の関係に着目し、光や影が増殖し余白を埋めるかのように
拡がる風景を描いてきた。 今回はすべて新作で、影がいきもののように画面を覆うそのシーンは
どこか異国の夜景を想起させ、あらかじめ描かれた明るい風景とのコントラストが白昼夢を
見ているような非日常のイメージをもたらす。

岡田一郎は1976年に奈良に生まれ、京都市立芸術大学大学院博士課程彫刻修了後、国内外に
おいて発表を続ける。 岡田は日用品を使ってありふれた日常環境から新たな空間を認識させるような
インスタレーションを展開してきた。 近年は写真を使って見慣れた身近な風景の看板や標識と、
旅先の風景のそれとをスイッチすることで日常と非日常の曖昧な境目を認識させるような作品を手掛ける。 
今展では、場所の記憶という岡田の作品に一貫するテーマから、古いスナップ写真をもとに制作した
新作の写真作品と映像のインスタレーションを発表する。 

ともに風景の認識における先入観に揺さぶりをかけ、絵画と写真、映像というそれぞれの
メディアを通してありふれた風景を読み解く。

画像: 岡田一郎 perspective (small shrine 1953.5.3) 2014 ラムダプリント、ガラス、すりガラスシート ©Ichiro Okada