林勇気 展 「times」
2018年11月17日(土)~ 12月1日(土)
12:30―18:30 日曜、月曜休み / 23日(金、祝)は開廊

林勇気は1976年に京都市に生まれる。
1997年より映像作品の制作を始め、近年は国内外の美術館やアートセンター、ギャラリーなどで旺盛な発表活動を展開、
諸外国でのイヴェントやレジデンスなどにも積極的に参加、国際的にも活動範囲を広げている。
林は、膨大な量の画像データを素材としてコンピューターに取り込み独自の映像作品を制作する。
その制作のプロセスと映像のイメージはインターネットなどのデジタルメディアを介して行われる
現代的なコミュニケーションや記憶のあり方を想起させる。
今展「times」は、2016年の個展(京都芸術センター/ 京都)、2017年の個展(Gallery PARC/ 京都)、
2018年「あなたが[  ]ほしい」展(A-Lab / 兵庫)で発表、シリーズ化されてきた映像インスタレーションの最新作となる。 
デジタルデータのアーカイヴという林が近年もっとも関心を寄せる事象を「times」展にて作品化を試みる。

「素材はYouTubeにアップされた世界最古の映像だという。その色をプログラムで解析することで数値化されたデータは、
作家によって紙に印刷されるとともに、数字の情報に依拠した色面ともなって、別のイメージを与えられた。
現代においてそれこそ無数の、誰かの/どこかの/なにかの/いつかの映像。本作「times」は、
それらが未来へどう生き続ける/延びることができるのかという、映像作家・林勇気による問いと実践の結晶である。」
小金沢智(太田市美術館・図書館学芸員)

協力:北川淳一、川上製作所、田中栄子、吉岡俊直

*作家関連イヴェント
林勇気 個展「遠くを見る方法と平行する時間の流れ」
@FLAG studio 11月23日(金・祝)~12月7日(金) ※月曜日休館
https://enokojima.info/event/2253



*参考画像
times
個展「電源を切ると何もみえなくなる事」2016年
京都芸術センター、京都  展示風景部分
撮影:表恒匡
協力:北川淳一