Matsutani with Stream Pompidou 2019  
©Takesada Matsutani    Photo:Mieko Yoshihara

松谷は1937年に大阪市に生まれる。西宮に移り住み、日本画を荒尾昌朔に師事。 元永定正に出会い、のち具体美術協会に参加、ボンド(ビニール系接着剤)を使った作品で吉原治良に高く評価され、1972年の解散までメンバーとして活動する。1966年にフランス政府給費留学生として渡仏、パリのS.W.ヘイターのアトリエ17で版画を学び制作の幅を広げていく。1980年頃からボンドと黒鉛を使った代表的な作品で作家としての地位を確立、半世紀以上住むパリを拠点に日本や諸外国を行き来しながら国際的に活躍する。 

今展では1950年代の日本画から、ビニール系接着剤を使用しはじめた60年代の具体時代の抽象絵画、版画を含む70年代のハードエッジの時代をへて黒鉛の流動シリーズなど約60年に亘る多彩な画業を紹介、フランス国内の美術館では初となる回顧的個展。旧作にとどまらず流動シリーズの最新作インスタレーションに加えて、意欲的な次の展開を予感させるアクリルとボンドによる色彩豊かなタブロー、トンド(円形)の新作シリーズも発表。 
9月11日付の現地フィガロ紙にて絶賛展評掲載されました。